最終更新日2022.05.22
      親ガチャという言葉に対する意見を観たり読んだりするたびに、
      私は誰の意見の一部分はもっともだと思うところはあるものの
      自分の意見を代弁しているようなものにはまだ出会ってませんでした。

      「親ガチャ」という言葉を知らない人の為に念のために簡単に解説しますと、
      例えば
      格差社会が叫ばれる中、裕福な家庭に生まれなければ大学進学で
      巨大な借財を背負い奨学金ローンは就職後も3ナンバーの車を
      買って維持するような支払いを30代半ばまで背負う事になる。

      次に、サブカルチャーでは異世界に生まれ変わって大成功を収めるという
      大枠の話が大変に若者に人気があります。

      そしてスマートフォンのゲームアプリでは、抽選で「強い武将」などが
      課金などで高級できるが概ね、ガチャになっているので大金をつぎ込んでも
      運がなければ本当に欲しい武将などは手に入らない。

      ゲームに勝つために必要な武将、あるいは馬、あるいは異世界の英雄、
      それはガチャで運が必要である様に、生まれ変わった今生ではガチャに外れ、
      PD傾向の強い親が暴力、ギャンブル、教育に関心がなく、ヘタすれば
      幼児期に酷い虐待を受けてしまう家庭に生まれたら、それは親ガチャは失敗。

      裕福な家庭に生まれ、借金を背負う事もなく大学を卒業し理想の会社に入って
      人生をそこから始めれば、親ガチャ成功である。

      この様な事を親ガチャと言っています。
      それは言い得て妙だなというのが私の本心です。
      だから最終的に賢く話をまとめて、
      親ガチャという言葉を言ったらいけません的な
      意見にはどこか引っかかっていました。
      多くの場合、親ガチャという言葉は「甘え」だと取られているようです。

      そうかなぁ。

      そうかもしれない。

      でも、違うかもしれない。

      あのさ、人間誰だって弱音を吐きたい時は無いですか?

      誰かに責任を押し付けて、心のブレーカーが落ちないように
      している時はありませんか?


      もちろん、そのまま逃げ続けたら良くない人はいますよ。

      でも、逃げたことで道が開ける人も居る。

      結局は当人の人生だから

      「過失を責め立てる」

      ような事は言わなくていいんじゃないかな。

      ・親の身になって、言われた気分を考えてみろ

      自分にそう問いかけてみる。
      まあ、今の人生的に息子の「あなたさん」の言う通りだわ。
      ごめんな。
      もし、自分のプライドがあまりにも高くて駄目だしされるごとに
      激高するような人なら、1ミリもそんな事は言われたくないでしょう。
      ヨコハマ界隈の発達障害の運ちゃんにはそんな奴が大量にいて、
      些細な仕事の事を教えただけで殺す勢いで恨んで来る。

      それを人格否定ともとれるような事を言ったらどうなる。
      きっと、激高するよ。

      別の場合、娘の「あなたさん」がまったく自助努力の無い人で、
      あきらかに彼女の責任なら、それは否定することになる。

      だからネットなんかで「誰が」「誰に」それを言ってるのか
      分からない状況で、親ガチャと聞いて「カッとなる」のは
      その人にこそ問題があるんじゃないかという気さえしてきます。

      昔、中学二年生の碇シンジ君は
      「逃げちゃだめだ、

        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ、
        逃げちゃだめだ」

      と言っていましたね。


      観たくは無かったけど、あの映画を観てしまいました。
      ちょっとネタバレしますよ、








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      碇ゲンドウだけど、彼はASDだね。


      中学二年生の場合、医師が丹念に調べてみないと
      シンジ君が発達障害なのか、まだ未成熟なのかは分からない。
      父親が発達障害だとしても、子がそうなるとは限らない。

      だからシンジ君はグレーだ。

      彼が発達障害かどうかは分からないけど、
      彼が発達障害だった場合、自傷行為を行うかもしれないなと思います。

      逃げては駄目だという強迫観念が、
      最終的にもっとも悪い結果につながるという事は
      発達障害の解説の中では広く語られています。

      他人を攻撃する、他罰的、外に向かって暴力が作用する場合と、
      自分に向かって攻撃を行う人と暴力性の発露が分かれます。

      だからあの病的な「逃げちゃだめだ」は内向的な暴力なのだと捉えると、
      彼らがどういう気持ちになっているのか合点がいきます。

      そこまで自分を追い詰めなくてもいいんじゃないかな。

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      発達障害かどうかはさておき、
      人間、逃げる事だって大拙な事です。

      太平洋戦争までの日本軍は、日露戦争のからの伝統を受け継ぎ、

      ・部隊の30%の被害で壊滅
      ・おおかたやられたら玉砕

      の玉砕するまで逃げずに戦っていた。
      逃げたっていいじゃん。

      いや、その当時にそんな事は言えなかった。
      上官ではなく、社会がそう望んでいたからだ。

      戦地に行かない人間は美談でいくらでも感動し、泣けるけど
      命までは取られない。
      安全地帯から高みの見物だ。

      弱音を吐くと、そんな弱音は吐くなと叱責される。
      この現代でもそんな事が良くあります。

      なぜだろうか。

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      私の答えとしては、弱音を聞いてる人間が
      「弱音はうっとおしい」から言わせたくないんだろうという場合が殆どじゃないでしょうか。
      勿論、ケースバイケースです。
      弱音を叱責する事も必要な時は人によっては、
      場合によってはあるかもしれない。

      でもさ、お為ごかしに綺麗事言って体裁を取り繕ってても
      実際は「面倒くさい」のじゃないか?

      だいたい見てるとウットオシイのだろうな、と見えてる事が多いというのが
      わたくしのあくまでも私見です。

      相手の事を考えたら、
      弱音を言わせてあげれば良いじゃん。

      それで彼や彼女が昇ろうが落ちようが、
      どうせあなたには関係ないんだし。

      単に説教して気持ちよくなってるのか、
      単にモノを上から諭して気持ちよくなってるのか、
      相談に乗る事に「憧れてる」だけだったら
      かえって何も触らない方が良い。


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      >親の身になって、つまり親身になって考えたら
      やっぱり弱音は聞いた方が良い事が多い。

      甘えさせてあげなよ。
      打ちひしがれているんだからさ。

      なおも鞭を入れなくてもいいっしょ?
      ね??

      他人には滅法厳しくて、自分には甘い。
      そんな事はないだろうか。
      他人に厳しく接して、
      いったい何が得になるのか考えてみれば
      自ずと答えは出てこないか?


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      朝から掃除をしながらこんな風にようやく考えがまとまりました。


      最後に、横浜市戸塚区にお住まいのAihalさんからのリクエスト、

      ビートニクスの「出口主義者、A、GO、GO」
      というアルバムから「Toal Recall」と「ちょっとツラインダ」をお送りして
      本日はお別れです。

      ごきげんよう、ハバ、ナイスデイ!



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