この動画では一箇所、引っ掛かってる。

    テナーレンに向かう途中の振動で、ツイストがロック状態の位置に戻ることがある。
    後部がリンク式の1レバー連動タイプでは良くある。
    40Fの前部もたまに戻ってしまうことがある。これはそのケースではないでしょうか?

    私は吊り上げ時、窓から体を出して後方を確認しています。
    普通、横浜港や東京港では2,30センチ上げて一回停めてくれます。
    その時にシャーシが浮き上がってないか確認して、OKなら自転車の右折の手信号のように
    右手を水平に伸ばして合図を送ってから、車を発進させています。
    一度、ロック解除にも係わらず、2,3ミリだけ引っ掛かって持ち上がった事がありました。


    ツイストの外し忘れはまあ良くあります。
    横浜や東京ではいきなり一気にスプレッダーを引き上げるテナーはいません。
    多分いません。いないことを祈っています。
     


    レバー操作を忘れてロックで上がることもありますが、
    リンク式で一本のレバーで二箇所のロックが回るタイプだと、
    リンクの部品が連動してないで一箇所がアンロックしたつもりが
    ロックしているという事もあります。

    なので目視点検が一番。
    インチェックの前後でレバー操作をしてアンロックにしても
    上記の理由でテナーレーンまで移動するときにロックが回りロックされる事もあります。

    また、アンロックにも係わらず、ほんの2,3ミリが引っ掛かって上がることがあります。
    自分も経験しました。
    この動画のような状態ですね。こんなに上がってドカンと落ちたりしませんでしたけど。
    まったく気が抜けないので私は必ず目視確認して、
    自転車の右折みたいに右手をだしてテナーのオペさんに
    「OK」の合図を出してから発進するようにしています。

    いやほんと気が抜けませんよ。





    テナーレーンに向かう途中で、何らかの拍子にロックがかかる事がある。

     

    通常は振動などでロック位置に行かない様に構造を作っている。
    でも、上の写真や動画の様になる可能性があるのでテナーが来て
    スプレッダーが降りてきて位置があっても、
    最後まで目視確認はしたいものです。


    アムステルダムの事故



    アムステルダムの吊り上げ事故1
    Link切れ
    アムステルダムの吊り上げ事故2
    Link切れ

    ※情報源を色々探ったけどアムステルダムしか出てこなかったけど
    手前の車とトラクタが右側ハンドルの様なので
    オランダではないかもしれない。(2021.3.31)

    左側通行の国一覧



    2017年11月4日 土曜日、大井5号(宇徳)で海コンがテナーに吊り上げられる事故が発生。
    当該ドライバーはコンテナの積んでる高さで2段目位から飛び降り、脳挫傷という重傷を負う。
    車両自体は4段目まで吊り上げられたそうです。
    普段ならありえない様なミスが積み重なり事故は発生します。
    土曜でヤード前が空いていてバンチェックまで行ってしまい、ツイストを外し忘れる、
    そいうことは良くあります。またテナーのオペレーターは十分訓練されており
    日々充分過ぎる程の注意を払っています。
    いくつもの偶然が重なり発生した事故であったと思われます。
    いつ誰の身に起こる不幸であるかわからない。

    自分のために自分の家族の為に
    それで良いから気を付けて行きましょう。





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    地切り確認

    セミトレーラーから海上コンテナをRTGが吊り上げる時、
    RTGのオペレーターは「地切り確認」を行う。

    コンテナをシャーシから20~30センチ吊り上げて
    一旦吊り上げて止めて、シャーシとコンテナが切り離されたか
    切り離されてないかを確認する事になっています。

    セミトレーラーをコンテナごと空中に吊り上げない為に
    今操作を行います。

    一番後ろの左のツイストロックだけ緊締が解除されてないとする。
    3点だけ外れてるのに気が付かずにセミトレーラーを発進させると
    RTGのスプレッダを引っ張る可能性もある。

    ドライバーはツイストロックが4点が解除されていることを
    「地切り確認」している時に一緒に確認し、
    安全が確認出来たら発信する。