海上コンテナのドライバーには償却ドライバー制度があります。
法的にはクロです。私に文句を言われても困ります、あしからず。

海上コンテナの仕事のために個人でトラクターヘッドを買い自営する場合、
多くの人は車両代金のローンを組めません。
例えばUDのクオンを買いたいとして、約1200万円です。
これは会社で買う場合には、まとめ買いや長年の取引の関係で値段はもっと安く買える場合が多いようです。

仮に1200万円だと、まず大きな担保が無いとローンを組むことが出来ません。
また、保険や維持に関しても個人でいきなり自営を始めるには色々と問題があります。

赤帽や軽貨物の運送業では基本的に、会社に入ることを条件に
軽トラックを買わされることが多い。
この軽トラック販売のために求人募集している会社すらあります。
会社に入って暫くは仕事を貰うことが出来ますが、ローンが終わる頃には
配車を受けられないというような話も耳にします。
配車を会社から貰えている間に自分で顧客を開拓できないと、
廃業に追い込まれます。
以前の佐川急便でも、自分で営業をして顧客開拓をしないと稼ぎが増えないという実情がありましたね。

海上コンテナの運送業界では、仕事は乙仲さんから頂きます。
輸出入の認可を受けた通関士さんが居る会社ですね。
あまり大手の運送業者やメーカーさんからお仕事を貰うことはありません。
乙仲さんのほかに船会社や、各種港に関係する業者さんからの依頼も多くあります。

このお客様から仕事を頂くには個人では難しいことが多いです。
なので自営の海コンドライバーと言っても、形的には会社に所属することが多く成ります。
海コンの運送会社は人が辞めていくことを防止するなどの目的もあって、
自営をしたい個人に名義貸しでトラクターヘッドを購入します。
そして配車をつけて、メンテナンスやスケジュール調整に協力します。
長時間勤務や長距離配送など月給取りではやる気が出ませんが、
自営で自分で稼いでいるとなれば、頑張ります。

これを悪用して形ばかりの償却ドライバーという雇用形態をとっている会社もあります。
償却ドライバーであるので、簡単には会社・仕事を辞める事は出来ません。
その口実で、割に合わない他の社員が嫌う仕事や他の大手の会社が冬場に投げる
雪国の配送などばかりを配車されるケースもあります。
明細が不透明な場合もあります。他社平均の配送料金を知ってるか、
調べることが可能な人脈が無いと正しい売り上げになっているかどうかは分り辛いです。
いい事ばかりではありません。

例えばローンの支払いを一ヶ月、15万円ずつ返済していたとします。
6年で1080万円の支払いに成ります。
ここで仮にローンが終わったとしたら、翌月からは毎月15万円が単純に儲けと成ります。
実際には燃料代やメンテナンス代が掛かるので、もっと数字が細かく成ります。

長時間勤務などの辛い面や危険を加味しても月給では中々勤まる人が多くありません。
そこで歩合や個人評価でイロをつけてやる気を出してもらいますが、これが中々難しい。
他の従業員との絡みもありますから。
歩合給を取り入れている企業が多いのですが、このイロの部分で納得できない事も多くあります。
それ故に、償却ドライバーと呼ばれる自営の個人では単純に仕事=給料で明細も
はっきり分り易い事から、この道を選択する人が多いようです。
日曜でも夜でもとにかく配車を受けて頑張りたい人向けですね。

車が故障したり、事故を起こしてしまったら丸損です。
メリットはありますがデメリットもあります。
仮にワンちゃんと一緒に仕事がしたいとかハムを楽しみたいとかで、
それを許してくれる企業に勤めていないなら、償却ドライバーになり車のオーナーになれば
派手な架装を施したり色々と自由になることも多く成ります。
トラック野郎に成りたいなら、償却ドライバーという選択はありますね。
外車のボルボやスカニアを買って居住性能を高めて連泊できる内装にしてしまうのもありですね。

でも架装に関してはある程度自由にやらせてくれる会社もありますし、
社長が派手好きで最初からアルミホイールや鏡面の化粧板、飾り羽をつけてるところもあるので
そういう会社を選択するのも手です。

個人的に思いますが、毎月100万円以上の売り上げは無いと生活が辛いと思います。
その100万円以上の売り上げという事ですが、所属する会社が明瞭会計で
見えているとして、今の自分の仕事量と比較して、どのくらい働くんだろうか?
と考えますと、自分的には厳しいですね。
家庭生活とか借金の状況、夢を追う気持ち、まあ、色々頑張る理由はあるかもしれないですね。
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「個人償却制」への安易な経営政策に対する問題提起

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