2016.12.7





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保土ヶ谷バイパス八王子方面、新保土ヶ谷IC付近。
シャーシのマキシブレーキが甘く掛かったまま走行を続けて
ブレーキドラムから発火した模様。

twitterから画像を集めました。

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朝日新聞

保土ケ谷バイパス、一時全面通行止め トレーラー燃える

http://www.asahi.com/sp/articles/ASH8S2V4YH8SULOB00D.html
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朝配達の時、シャーシを繋いで点検をする。
タイヤ、非常ブレーキが掛かってないか、各種ランプの点等が正常か。
トレーラー(シャーシ、骨、被けん引車などと呼称)の非常ブレーキは
ワイヤー式とエア式のブレーキ・非常ブレーキ兼用がある。

エア式の場合、エアタンクの圧力低下、シリンダー内のダイアフラムの劣化によって
マキシブレーキが掛かりっぱなしになることがある。
配達の実入り(輸入バン)オンシャーシ(乗っかり)の場合、
引っ張ったときに多少重いなと感じることがある。
実入りで20トン以上だと重いので、その感覚だろうと判断してしまうことがある。
実は、マキシが浅く掛かっている場合は走行できる事がある。

その為、点検しないで異常を発見できずに走行を始めると、
車両火災を発生させてしまうことがある。
この画像はそれが要因ではないかと思います。
首都高速狩場線、新山下から登って保土ヶ谷インターまでだと
丁度良い距離ですからね。


ショート版 フルサイズは下のほうにリンクしてます。
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シャーシダイアフラム



(某さんから使って良いという事でぺたり)

ちなみに。エア式のマキシ(普通車のサイドブレーキに相当するもの)が
付いたシャーシでは甘くブレーキが掛かると書きましたが、
走行中でも突然それが掛かることがあります。

ブレーキのシリンダーを押すチャンバーの中の空気の仕切り弁の
合成繊維とゴムで出来たダイアフラムが劣化してヒビが入りゴム割れのような状態に
なると走行中でも空気が漏れてブレーキが掛かることがあります。
走行中に後ろだけタイヤがフルロックして白煙を上げて急制動が掛かります。

停車中だとそうなっても動けないだけで良いのですけどね。
自分は保土ヶ谷バイパスを狩場でスズキのパーツセンターを
過ぎてちょっと先辺りからエア漏れ音がしてきてなんだかさっぱり分らず、
保土ヶ谷橋まで注意しながら走っていたところシャーシがフルロック。
物凄い白煙をあげてました(;´゚д゚`;)
交番のあたりで動けなくなり、対処が分らず、
とりあえずそのまま交差点を曲がって非常停止版を出して点検する事に成りました。
発煙筒は湿気ってました。時間経過で交換しないとダメですね。
  後でよくよく考えると、交差点を曲がりきらない方が安全上は良かったです。
間だった先に止まってる方が車両が見えないので危険ですから。
救援を呼んで到着するまでずっとマグライトを振って交通誘導しないといけないハメに。

このトラブルが保土ヶ谷パイパスで起こっていたら?
環状2号線で起こっていたら?
国道1号で事案発生してくれて良かった。

さて、この時の対処方法ですが、チャンバーから出ているエアホースを折り曲げます。
そしてその状態をキープするために針金でグルグル巻きにして固定します。
これでエアの逃げ道がなくなりマキシが解除されます。

普段からこういう構造を確認していないと、雨天、夜間でいざやろうと思っても対応できません。
やった事が無いという方はご確認して於いてください。
どこの会社のシャーシでもありえる事案ですから。
針金は必需品ですね。

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PDFファイル
トレーラのブレーキ・バルブ凍結による車両火災について
http://www.hamana-works.co.jp/supp-detail.html?id=33#
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<抜粋>

トレーラのブレーキ・バルブ凍結による車両火災に注意

ブレーキ機器の水分除去のお願い

ブレーキ機器が凍結すると非常に危険な状態になります。凍結を防止するためにエア・タンクの水抜きを
励行すると共に、特に冬期に入る前にブレーキ機器の点検整備を行い、ブレーキ用エアに含まれている
水分の除去を行ってください。

トラクタとトレーラのエア・タンクからの水抜き


エア・タンクからの水抜きは、道路運送車両法で使用者または運行する人により日常(運行前)点検する
ことが義務付けられており、車両を安全に運行するために非常に重要なことです。
エア・ドライヤを装着した車両においても水抜きを励行し、車両の安全な状態を確保してください。
※エア・タンクから多量の水分が排出されるときは、エア・ドライヤの機能が低下している可能性があります。

トラクタのエア・ドライヤの点検整備

ブレーキ用エアに含まれる水分は、ブレーキ機器の潤滑油を洗い流して作動を妨げ、冬期においては凍
結して作動不良になる危険性があります。これらの問題を解決するためトラクタにエア・ドライヤが装着さ
れていますが、性能を維持するためには定期的な点検整備が必要です。
乾燥剤やフィルタなどの交換時期等については各トラクタ・メーカの取扱説明書やメンテナンス・ノート
に従ってください。

トレーラ リレー・エマージェンシ・バルブの点検整備


リレー・エマージェンシ・バルブはトラクタから送られたブレーキ用エアをコントロールし、トレーラ各輪のブ
レーキを作動させる重要な機能を有しています。
ブレーキ用エアに水分や埃が含まれているとブレーキ機器の作動を妨げ、さらに凍結すると作動不良とな
り危険な状態になります。そのため、冬期に入る前には凍結防止のため必ず点検整備を行い、水分の除
去および清掃を実施してください。
リレー・エマージェンシ・バルブの点検整備要領
詳細については各トレーラ・メーカの取扱説明書やメンテナンス・ノートに従ってください。
※ブレーキ機器の点検整備は、専門のサービス工場(認証工場)で受けてください。
一般社団法人 日本自動車車体工業会 トレーラ部会
丸印の上部4本のボルトを取外す
リレー・ピストンを取外し、上部の
水分を除去する
赤色点線部に専用
グリスを塗布する
カバーを取外し、水分を
除去する
WABCO の場合
リレー・ピストンを取付ける際の注意事項
・ O リングに傷を付けないように注意する
・ O リングに傷が付いていたり、摩耗していたら交換する
・ O リング等のゴム部品交換の際は、専用グリスを塗布する
カバー
O リング
リレー・ピストン

追記

昨夜20代はじめ頃からの付き合いの元海コンのドライバーをやっていた友人とチャットしてました。
ブレーキの引きずりに気がつかないか否かやっぱり実入りなら気がつかない可能性が大きい。

それで書き忘れてた事を思い出した。
シャーシ点検は配達前にやるのは当たり前なんだけど、
前日に取りにやってないと火災になるようなブレーキの引きずりに気がつく事は難しい。

3軸シャーシで、一軸の片側だけが回転していないという事がある。
2軸でも勿論ある。

3軸なんか大抵ウェイトがネックに乗ってる。
後部の窓から覗いても左の後輪軸のどれかが見えない。
そのどれかを目視確認しないまま実入りを積んだら出火する可能性がある。

感覚の鋭いドライバーなら気がつくかもしれない。
重要な事は、そういう事態が発生するかもしれない知識有していて、
繋いだら点検し、発進時も注意観察する事が大切という事。

実例をあげると3軸シャーシを繋いで確認したものの、
シャーシ左の中軸だけが回ってなかった。窓を覗いたとしてもウェイトが邪魔で見えなかった。
ただ、ちゃんと確認してなかったと思います。発進後直ぐに他社の人が教えてくれました。
自分で気がつくとすればブラックマークと異常な感覚の察知でしょうかね。

急いでるとシャーシ点検を省きがちなんだけど、
少なくとも翌日配達の取りに入る時はタイヤとブレーキと電気系はしっかり確認しておきたいものです。
序でにいうとリンク式連動のツイストロックだったらリンクの部分が壊れてないかも確認したいところですね。

(基本的に私は発進時は右側のタイヤが回ってるかどうかはなるべく目視確認してます。)


友人は新保土ヶ谷の場合、消化器使わなかったのか?と疑問視してた。
私は咄嗟に思いつくかな?とアンチテーゼ。

まず現行車だと、ベッドの下に隠れている場合が多く無いか?
そもそも消化器を積んでる自覚のあるドライバーがどれだけいるか?
そして、どういう時に必要か判断できるか?
消化器に期限は残ってるか?
(製造年2003年)

狩場辺りからクラクションを後続の海コンが自分に鳴らしてて発煙を確認したとする。
路肩の広い新保土ヶ谷に行くまでに冷静になって対処の行動を計画出来るか?
多分停車した瞬間位は炎が上がってない。
ここで消化器を使用出来るかな?

取り合えず、消化器を持って点検に向かわないといけないだろうね。

加熱の激しいホイールはどれか判断しないといけないけど
触るわけにもいかないから、色と煙の状態でしょうか。

でのこんな小さな消化器で鎮火出来るものかどうか?
やらないよりはいいか。


結局、友人は正しい。
私は消化器の事なんてすっかり忘れてた。
一刻も速く脚出しと台切りしなきゃと思ってましたよ(; ´ д` )
やっぱあいつは頭の回転が速くて頭いいや。

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国交省のLINKを追加しました(2016.6.25)

実験映像だと消火器は役に立ちそうにありませんね(´-∀-`;)
まあでも初動対応には試してみたいものです。