880e6940-s


原因を某社の方から聞きました。
原因はカプラーの中のロック機構の作動不良で、キングピンが抜けて落ちたという事でした。

カーブしながらシャーシを落っことすというと、カプラー越え(今度写真を撮ってきます)  を疑います。
ヘッドのサスの車高を落としているか、シャーシがネックを
上げて台切ってるのを嵩上げなどと言いますが、
カプラーの上をシャーシのキングピンを越えて、
カプラーの前端に引っ掛けて走り出すような場合を
カプラー越えなどといいます。
これは会社や仲間内で言い方が色々あると思いますがここではそう書きます。


そのカプラー越えではないという事です。
オンシャーシですし、ちょっとそれは考えにくいのですよね。
オン車では嵩上げして台切り駐車はしません。
リアサス高を下げて繋ぐ必然性がほぼ無い。

これはカプラーの中のグリス切れによる内部の不作動が原因でしょうか。

ジョー(キングピンを挟み込む内部ロックアーム)左右でキングピンを挟む様な構造です。
片側のジョーの不作動が原因で、片側だけがロックしている状態だったそうです。 
グリス切れで不作動になったんじゃ無いかな?

カーブしたときに、ジョーが出てないので隙間が大きくなっているところから、
キングピンが抜けて、落っことす事になった模様です。

35848192-84F5-4EAB-8B93-BE35243F112D
(ちなみに同じ会社。こういう車ばかり。ルーズみたい)

このカプラー周辺の錆は金属粉です。
通常定期的にグリスアップをしていると、グリスが金属粉を吸い込んで
なかなかこのようには成りません。

一見グリスが十分で黒々していても、定期的なグリスアップを怠ると
タールかゴムシールのようにかたくなっています。
溝に泥が詰まっているといった方が良いでしょうか。

jpg large

これは自分が月曜日の朝ににグリスアップしたカプラーの写真です。

jpg large

予備車としてほったらかしになっており、頻繁にドライバーが変わるので
定期的なメンテナンスを受けていなかったようです。
ロック解除レバーが時々動かないという状態でした。
お風呂のゴムシールを剥がす様な粘りとコシがありましたw;

溝から古いグリスを取り除いたら、新しいグリスで溝を埋め戻します。

カプラーのグリスアップ1

横車とカクワでニップルの位置が違います。
カプラーの話はまた別のところで。詳しい方のサイトもありますので
カプラーで検索してください。今書くとタダの劣化コピーになってしまいそうです^^;
ニップルは2つとは限らないので、自分の車両のカプラを良く観察してみてください。
ロック解除レバーの付け根やリンケージも適度にグリスアップすれば二重丸。

カプラーのグリスアップ2
ジョー、緑の矢印の下の左右から出ている奴

グリスが切れ掛かっていたので上の写真の緑の矢印のあたりからも
注入してあげました。
幸い月曜にやった車両は、ニップルは生きていたのですんなり内部に
グリスが行きました。
そしてこの写真にはありませんがカプラーの裏側のレバーの付け根の
板と稼動部分にも塗布しました。
見事に動きが復活しました。
 


こういうメンテナンスは会社がやらないのが悪いというのではありません。
不良箇所を報告してもらわないと対応が出来ません。
車検整備でシャーシを繋いで点検するかといえば、大方やらないんじゃ無いかな。
だって、ドライバーがそこに不良があれば報告して来る筈なんです。

実際のところ、全くの無知なドライバーが多いのが事実です。
筈と書いたけど、ステップしてきて繰り返し車両点検を支持されて
ストレス無くそれが出来るとか、機械の知識がある「筈だ」と思うじゃないですか。
トレーラーでは単車より複雑な構造になってますから、日常点検は必須なのですよ。

海コン以外のタンクローリーやその他のセミトレーラーだと
あんまりトラクターヘッドとトレーラーを切り離さない。
単車と同じで割りと点検の感覚が空いても差ほど問題がない。
しかし海コンの場合、トレーラーは毎回違うのを連結します。
骨や空バンで走っていると振動が物凄いんでストップランプの球切れは
非常に高い頻度で発生します。
また、構造が簡単なので寿命が長いのです古いシャーシもかなりある。
通常のトラックの買い替え頻度に比べると、異常に長く使用していきます。

シャーシプールに数日放置してる事も多い。
シャーシプールの一番奥のシャーシは数週間出さない可能性もある。
それを考えて配車はシャーシプールに40F専用とかにしないで
定期的に20Fや40Fや3軸の置き場をローテーションさせていきます。
1週間とか使用して無いとブレーキの張り付きも起こりやすい。

単車などのように毎日乗る自分のトラックであれば、日常点検は容易です。
海コンでは毎日使うのは自分のトラクターヘッドだけで、シャーシに関しては
毎回毎回違うので繋ぐごとに点検をする必要があります。
ランプが切れていないか、タイヤは減ってないか、
ツイストロックの連結バーのリンクが外れていないか、
サイドバンパーが曲がっていないか、何処か破損していたりネジが緩んでいないか、
それらを見るように心がけてないと、非常に危険です。
時には車両火災が発生します。

シャーシは自分の車じゃない感覚が強い。だから、愛着は無いですね。
そして毎日同じシャーシを使うわけではないので、今日は何かおかしい?
さっきまでと様子が違う、異常だな?と感じることが難しい。
忙しいと異常を見落とすことも多いわけです。
常に見るように心がけてるドライバーの集団ならば、誰かが異常を発見できる。
そういう風になって行かないと、重大事故を誘引することに成ります。

でも実際、パンクしてても気が付かないドライバーの方が多い。
タイヤにボルトや破片が刺さっているとか、タイヤの回りで見えない事がままあります。
それはやっぱり単車で乗り降りするたびに見れるわけではないので、
全員で見ていかないと気が付きにくいですよね。
-----------------------------------------------------------------------------
大きさは問わずに単車(普通の貨物トラック)をやってきた人なら
乗り降りするたびに車を見なさいと教わってきてる人が多いと思う。
性格的にルーズな人はいますけどね。
まあ、そういう基本が出来ていないと海コンでは問題を起こす人物に成りやすい。

無知な低スキルのドライバーが多いのは、
1つには教える人が不足している。
教育担当者がただの勤続年数が長い人などになりがちなんだけど、
その人が頭が良くて教えるプロとは限らず、寧ろ体力自慢が取り柄という場合が多い。

1つには運転しか分からない人が多い。
1つにはステップアップ無しで海コンに入る人が結構いる。

教えるスキルと云うのがあります。
最低限必要な知識があります。
教習所で教えてくれるのは試験に受かる為のバックの方法だけです。
(バックの基本は全部入ってると思います)

だからさ、向上心を持って学んでいきましょう。

そういう訳でドライバーがどういう構造でメンテナンスはどうなる必要があるのか 
きちんと知っておいて、会社にやらせるか自分でやるかを判断すると良いでしょう。

この事故では右折レーンに何か居てぶつかってたと思います。
やったばかりの直ぐ後に現場を通ったときの記憶だとそんな気がしなくも無い。 
画像の空シャーシを挽いた海コンだっけ??
 右折レーンに乗用車がいたとして運転席に落ちて向かっていったとすれば、
ただ事ではありません。

それを自分は悪くないと言い切れるかどうか?
人が何をやらないのが悪いと他人を責めるのは簡単なんだけど、
故障など報告をしないでメンテナンスを要請しなければ、
ドライバーの責任であることは間違いない。
シャーシを繋いでいなければ整備士さんだって気が付きにくいですしね。

定期的にやってまいりましょう~
無事故が一番v 



買っちゃいました。



車の下に潜ってあちこにグリスアップする時、
両手で押すポンプだと大変面倒なんですね。
特にホース型の注入口だと片手でニップルに固定する場合が多いので。
そこでこの片手型を買ってみました。
結果は、あんまり使えないかなw

グリスのポンピングの圧力が低い。
グリスの容量が少ない。

まあ、無いよりはマシです。出来ればエアー式が良いですね。

2016-07-17-10-10-51

2016-07-17-10-12-50

80gチューブを沢山買うのは不経済なので、
大きいグリスチューブからこの筒の中にグリスをつめて使うことも出来ます。



2016-07-17-10-09-53

これも買いましたが、油絵用の奴でもう少しでかいのを想像してましたが、
かなり小さいものでした。残念。
へらも薄いのでガチガチのグリスは剥がしにくいので
結局マイナスドライバーと割り箸が活躍です、、、、、
あとでグリスを平面に均す時だけ使えます、、、、、
2016-07-17-10-10-02

ちなみに80gのチューブ。
あっという間になくなります。
2016-07-17-10-18-28

この状態から更に絞ってカプラーに落としてみた。
2016-07-17-10-19-57

2016-07-17-10-19-54

この位の残ってた。



2016-07-17-10-16-43



2016-07-17-11-06-56

パレットナイフでならす。
適当なスクレッパーでも良いです。

余分なグリスは取り除きます。
あんまり厚く塗っても意味はありません。
シャーシを何本も繋いでるとカプラーの淵に余計なグリスが溜まってきますので、
それは時々取り除きましょう。
------------------

因みに港の海コンドライバーに必要な事は、車両やヤードや上屋の事をどれだけ熟知しているかです。

運転で指定位置に入れるのが難儀な配達現場も多数あります。
トレーラーの特徴として大型トラックには無理でも、
セミトレーラーなら進入出来る無茶な現場に入れる事があります。
 小回りの効く3軸シャーシは重いのを載せる需要の他に、狭い所に入る為の需要もあります。
  確かにそういうスキルが目立って大切に思えるけど、
一定以上に技量が有れば上手下手を必要以上に気にすることはありません。
そういう事で上下を強いる様な人はあんまり好かれないね。

 ヤードを熟知していて無線交信が出来るかどうか、
それが重要な会社の方が多い。配達メインならそれが下手でも大きな影響は無い。

 勤続年数が長く整備士経験が有るか同等に経験があって、
尚且つ運転が上手くヤードを熟知していて書類を扱えて社交的、
教えるスキルがあって、運転が上手いなんて人は中々居ませんね。
全部やれといわれても難しいので最低限の事は出来るようにしつつ
得意分野を伸ばすようにして、個性を伸ばしたい所です。

----------------------------

以下の画像もカプラー関係の整備不良か故障による事故です。


 

-------------------------------------------------------------------

トレーラサービスニュース1-30(PDF/12.75MB) - 日本トレクス株式会社
トラクターカプラ故障原因


横浜車両工業

横車カプラーHP1300まえがき.indd - manual_hp-1300.pdf
http://www.yokohama-sharyo.co.jp/pdf/manual_hp-1300.pdf

横浜車両工業(株) CP-1300 型 取扱説明書PDF
-------------------------------------------------------------------




車載しても良い工具。
グリースガン




このグリースガンとグリスであわせて2200円くらい。


(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート






エアー工具を使える環境なら、是非欲しいのがエアーグリースガン。
トラクターヘッドにエアチャックを取り付けている人は使用可能ですよ。



カプラー周りは手動でも問題はありません。
ところが、普通に2トン4トン大型の足回りと同様、
車両の下に潜り込んでドライブシャフトやサスペンション各部のニップルなどに
グリスを注入しようとなると、両手ではポンプを作動するのが辛い事が多い。
また定期的にメンテナンスをしないでほったらかしの車両だと
グリスが入っていかない。

そういう時にエア式があると超絶楽なんです。しかも短時間に終わってしまう。
グリスを無駄に駐車場に落とさないし、自分にグリスが降って来る可能性も減る。
余分なグリスの拭き取りに時間を割ける。

今の会社はしっかりしていて車両整備は整備部門があるんで基本的に
ドライバーが定期点検を怠らずに依頼すれば何でもやってくれる。
反面、事務所に工具が少なくメンテナンスがやりにくい。
整備部門は隣の区にあるので行くのが面倒で、結局タイムリーに出来ない。
なのでちょっと買おうか悩んじゃいます。
フロントの舵輪軸のキングピン(ニップル)周辺とか、念入りにやっておきたいし、
欲しいなぁ~


-------------------------------------------------------------------

2016年7月17日(日)
とりつけたった( ´_ゝ`)

CnjGugGUMAAcqjv


2016-08-03-17-56-20

2016-08-03-17-56-25

ゴミが溜まらないよ部品を組み合わせてキャップを作ってみた。
今度はエアーグリースガンを買うため、貯金しようw;


ビフォー
2016-07-17-10-03-13


2016-07-17-10-00-51

ヤンキーホーン用のエアカプラーがついてましたので、T型の継ぎ手ごと交換しました。
T型の継ぎ手のもう一方の出口についていのはエマージェンシーバルブ。

ワンタッチエアカプラーをトラクターヘッドに取り付けるの巻き(2016.0813)
http://breezebrigade.blog.jp/archives/9392545.html



--------------------------------------------------------------

2016.12.24 追加



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2017.1.17

カプラの給脂 ラベル



----------------------------------------------------------------------
2017.1

同僚の三菱のグリスアップに行った時の写真。三菱といすゞに付いているヨコシャのカプラー。
ジョーの形とロックの仕方がカクワとは違う。




3a057e4d



カクワ

2017-01-07-14-29-33

2017-01-07-14-29-08


2017.5.18

カプラーの内部構造の解説動画。
絵だけで結構わかる。