最終更新日2019.6.9



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今回は車両の足回りとセミトレーラーのカプラーのグリスアップの話です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

エアーグリースガン STRAIGHT/15-6000 (STRAIGHT/ストレート)
価格:6980円(税込、送料無料) (2019/6/9時点)


400グラムのチューブが入るサイズ。

(STRAIGHT/ストレート) エアーグリースガン 15-6000
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート


カプラー周りはメーカー指定ではウレアグリスモリブテングリスです。

最近の当ブログの検索キーワードを見ているとカプラーのグリスアップに使うグリスを探して閲覧する方が増えているようです。
ソーシンのカプラの注意書きを読むと、下記のモノを指定してます。
モノタロウへのリンク(グリースの種類と特長)

 

カプラー製造・販売元



90年代のバイク乗り的には何でもかんでもモリブテングリースを使ってました。
でも実は使う場所は限られるグリスです。
モリブテングリースはゴム製品やプラスチックなどには有害で、硬化と劣化を促してしまいます。
運送会社では足回りのグリースアップも頻繁に行うので、ブーツ関係にそれが触れるのは好ましくない。

リチウム石鹸グリスは別名「万能グリス」ともいう。
万能というか、モリブテンの様な余計な成分が入ってないので使う場所を迷わずに使える。

私が思うに肝心な事は高性能を謳った製品を使う事よりも、整備の頻度が高い方が重要な事です。
いくら高品質で高価なグリスでも、泥を吸ってガチガチに固まったりしてたら意味がない。
定期的に数か月おきに給脂しなおす方が重要です。
エンジン内部とか特定のサスペンションやチェーンとか、そういった場合はまた別に考えます。
整備情報を見て種類を選べれば一番いんですけどね、そうじゃない事も多いですね、、、


足回りのグリスアップ

グリスで手が汚れる前に撮影した写真。
足回りのグリスアップ_190609_0004 足回りのグリスアップ_190609_0006

車両の下に潜りこんでグリスアップをする場合、ハンドポンプ式でやるのは勘弁してもらいたい。

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車両の下に潜り込むと足回りに「ニップル」のついた箇所が数か所ある。
ドライブシャフトのユニバーサルジョイントの内側と外側、サスペンションの付け根付近。
クラッチのベルハウジング付近もあるんだけど、車両ごとに量が決まってるので規定値を知らない場合はユーザーサイドではやらない方がいい。

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板バネの付け根付近は赤く錆びて着色したようになってる。
この辺もグリスを薄く延ばして塗ってもいい。
塗りすぎると泥を吸い込み厄介だ。
この板バネも時々折れたり亀裂が入る。海コンのシャーシではたまに見かける。
今から23年くらい前に鉄屑屋で戸塚区の富士繁が会社の次の交差点で横転した。
アレはシャーシのサスが折れたって聞いたので、この板バネだったのかもしれない。

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トーションバーのジョイント部分はFタイヤのキングピンにもニップルが付いている。

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ハミ出てきたグリスはきれいにふき取る。
それを放置してると、泥の塊が固着してしまう。
後々のグリスアップの障害になっていく。

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大型車の場合、エア式サスペンションも多い。
4トン車時代は後輪の方もやってたけど、今乗ってるトラクタヘッドでは
後ろはエア式サスペンションであるのでフロントのみグリスアップする。



こういったグリースガンが良くあちこちの会社で置いてる。
はっきり言ってこんなもん使えるか!
車両の下に潜りこんで、ニップルにグリスガンのノズルを押し当てる。
暗くてよく見えないし、自分担当車両で頻繁にグリスアップしてない場合、
ニップルは殆ど見えない。前回のグリスが固まり、周囲一帯グリスの泥魁となっている。
まず、清掃しないといけない。清掃しないでノズルを押し当ててもニップル内にグリスが入って行かない。

エア式のグリスガンなら強引に圧入可能だ。

ハンドポンプ型だとニップルにノズルを固定しつつ、ポンピングの為にレバーを操作しないといけない。
最低3本の手が必要になる。つまり一人でやるのは大変困難な作業だ。
もし一人でやるとなると自分の体にレバーを押し当てて、グリスガン本体を前後か左右に動かすことなる。
体中グリスまみれになってしまう。

これがもし整備工場で、掘り抜きがあって立った姿勢で出来るとか、カーリフトがあるとかならハンドポンプ式でも良いでしょう。
毎日車両整備してる人、してた人ならテクニックもあるだろうけど普通素人には無理な作業ですから。全国の運送会社の社長さん、分かってください。

また、素人ほど専用工具が必要だ。
高価な機材を使って生意気な!てなことをいう頭のおかしい人も確かに多い。
テクニックが無いんだからプロでもありがたい工具を使った方が失敗の可能性が減る。
手間暇が減る。そこに精神論は必要ない。

ただし、道具を放り投げたり手入れをしない素人には貸す必要はない。
ぶっ壊されてしまう。ドライバーやスパナを地面にホイホイぶん投げるな!
使った後は掃除しろ!
性格を見極めてそもそも作業をさせないとかした方がいいですよ。
試練を与えれば習得して人は伸びていく、なんてことはない。
伸びる奴だけが伸びる。


カプラーのグリスアップ

今回はリチウムグリースを使ってますが、モリブテングリスが倉庫にあるならそっちが良いです。

動画で紹介した内容ですが、最初に溝の中の古いグリースを取り除く。
マイナスドライバーでもいいし、ペイントナイフのようなものでもいい。
キャンバスにジェッソを塗るとかで使うペイントナイフやパレットナイフはあると重宝する。
1年くらいで古いグリスはゴムの様になる。

3,4か月に一回、最低でも年に2回はやった方がいい。
カプラーのロック解除のレバーのタッチも放っておくとどんどん固く重くなる。
そしてキングピンの緊締が出来なくなる。

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グリスをニップルに挿入。このカプラーはソーシン製で上面に2か所ニップルがある。
詳しい整備情報はメーカーのサイトで確認してください。

溝に白いグリスを落としていったがパレットナイフで鳴らしてるうちに黒くなった。
カプラー周りはメーカー指定ではウレアグリスモリブテングリスです。

基本的に上面のシャーシとこすれる側には薄く塗布してある程度で良い。
沢山塗ったとしてもカプラーの後ろの斜めの部分や端っこやカプラの台座に落下するし
シャーシ側も余分についてしまうと汚す。余ったグリースがジャンパーケーブルにつくと自分の作業着を汚すなど良いことが無い。

400グラムを丸っと一本使うと若干多すぎる。
余ったグリスはこそげ落として捨てた方がいい。

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ジョーとヨークの摺動(しゅうどう/しょうどう)部の余分なグリスもとる。

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バネにはスプレータイプを後でかける予定。
後ろ側はよく折れるので特に錆びないよう注意したい。
カプラーの下に落ちてるグリースを取る。砂埃などもこそいで、この後洗車する。

 

リキテックス:ペインティングナイフのサイズ表

上の動画で使っているのは17番。


素人は触っていけない奴。参考までに。




ぼやき

私が30代の時に勤めていた会社では足回りのグリスアップはドライバーがやりなさいという事になっていました。
3,4か月おきに4トン車の下に潜りこんでやっていました。2トン車もたまに。
別の営業所には整備士さんがいたので、おおかたなんでもやってもらっていました。
私のいた営業所では台数が少なく、あまりやって貰えてなかった。
いちいち別の離れた営業所からその整備士さんが来るのが難儀という事でドライバーがやることになってました。

しかし結局、「出来るドライバー」が私以外にはいなかった。
その辺の話はまたコミュ障のドライバー達の話になって脱線していくのでまた今度。
「道具を取れ!」とか指図を受けてやった程度で、整備経験者などと名乗る輩が非常に多い。
最初の海コンの会社でも居ましたね。一人で作業をやらそうとしても何もできない。
オイル交換もできない。でも、一人前をやたらと強調し他人を小バカにしまくる。
「やれない」のではなく「やらない理由」を創造して無駄話で作業の足を引っ張る
コミュ障でトラブルメーカーの彼らには、これを読んでる皆さんもお気を付けをば。