最終更新日2019.5.4





Tokyo Joe
東京ヂヨー

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この楽曲が発表されたのが1977年、1945年9月生まれのブライアン・フェリーは32歳。
1968年生まれでド田舎に住む小学生には聞くことはなかったであろう楽曲だ。
私がこの曲を知ったのはいつだろう?
木村拓哉の「ギフト」のテーマ曲になった時には既に知っていた。
そのドラマを見てたかどうかはよく覚えていない。
ドラマの影響は少ないように思うが、それ以降に好きになったのは間違いない。
ただ、意味は不明のまま過ごしてきた。

和訳の前提

詳しい映画の話はあとにするけど、映画「東京ジョー」はかなりハードボイルドだ。
Bryan Ferryは少年時代に見て強い印象を持っていただろう。
そして、30を過ぎる。
酔っぱらいの彼は古い記憶をたどる。
酩酊しているから、日本だか中国だか分からないあいまいな記憶と
断片的なハードボイルドの情景が渦を巻く。
酔っぱらっているのは家に帰ってこない妻か彼女のせいだ。
じゃあ俺はハンフリー・ボガードになってやろうじゃないか、
脈絡もなく彼は古い記憶を辿りながら思い始める。
そういや日本ってどこだっけ?
日本ていえば芸者ガールだったな。
まったく、女ってやつはさ、、、、
どんどん酩酊していって最後はなんだか分からなくなっていってる。

そんな彼の思考が爆発連携状態になって物思いにふける様を想像して訳しました。
芸者ガールについては「マダム・バタフライ」のイメージと誤解が含まれてるんじゃないかな?

Big shotのところは「慌てん坊め(旦那、慌ててケツから撃つ下手くそ)」の方が良かったかな?
Dear JohnはどのJohnでもいいのだけど、ドレミファソって言ってるし77年と違って
今の時代なら彼の方がいいと思う。

ちなみに、第二節で Sounds like Tokyo Joeと歌っている。
Water-tight dressesから女スパイとかを連想してしまったが、
そういう人は出てこない。ある女性の歌姫時代と
その後の腰のしまったドレスを着た彼女の事をさしているものと思われる。




映画の話

下に記した各ブログとAmazonの映画DVD「東京ジョー」のレビューとを参考にし、
Amazonの配信で「東京ジョー」を見て、ようやく一応の理解が出来ました。
各氏に感謝します。



もしこのページが気に入ったなら、Amazonでレビューをしている方々の
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レビュワーさんの情報によればこの映画は1949年に製作されているが、
日本での公開は1993年の12月だそうです。
道理でまったく見る機会がなかったわけだ。

映画「東京ジョー」(英wiki)はブライアン・フェリーの楽曲から想像するのとは大きくかけ離れている。
中国風のドラとかリズムが中国っぽいのがブライアン・フェリーの曲ですが、
映画「東京ジョー」は現代の諸外国の人が思い浮べるよく分からない日本ではなく、
あの太平洋戦争で交戦したアメリカ人のよく知る日本です。

私の生まれた後からの海外映画の中の日本は先人の作ったテンプレートの繰り返しと
ざっくりとした東洋イメージにすり替わってしまっていた。
この映画はそういったものとは違う映画だ。

多少はまあ、最初の方のシーンではカンフーだか柔道だかなんだか分からない事もやってる。
ほぼアメリカのスタジオ撮影という事で、変な日本家屋のセットも多い。
ただ、それは既存イメージを塗り重ねたのではなく、
米国で精いっぱいその時に出来た事をやりましたという感じはある。

朝鮮戦争は1950年6月に始まる。金日成は前年から南に進行し
短期間に南の大韓民国を制圧すると意気込んでいたが毛沢東と
スターリンの同意が得られなかった。
1950年、スターリンが急に意欲を出し、開戦となる。

そんな状況の1948年頃のお話。



あらすじ

戦前、JOSEPH BARRETTは銀座で生バンド演奏を行うキャバレーを営んでいた。
東京を新たな故郷と決め財産をつぎ込んだ。

その店の看板は
CARBARET TOKYO JOE
OFF LIMITS TO ALL MILTARY PERSONNEL
東京ヂヨー

彼は亡命ロシア人家系で自らの店の歌姫だったTrinaと結婚していたが
太平洋戦争開戦直前に東京を去る。

JOEは最終の階級は大佐で終戦後に除隊した。
(もともと退役軍人で予備役の招集でもあったんだろうか?)
終戦後、GHQ占領下の日本に再び彼は帰ってくる。

東京空襲で妻トリーナを失ったものと思っていたが、彼女は生きていた。
そして彼は彼女と再会を果たす。
この連合軍占領下の日本ではアメリカ人のビジネスは占領下の日本では禁止されている。

再び日本を基盤に暮らしていくために彼は日本人の友人に取引先を紹介してもらい
航空貨物輸送の会社「NIPPON-AMERICAN AIR FREIGHT」を 立ち上げる事にする。
しかし占領軍行政部は営業許可をおろそうとしない。
そこで旧知の間を頼り、占領軍行政部の便宜を取り付けつビジネスを始める。

Joeはフライング・タイガースの元パイロット二名を雇う。
彼らは「俺たち日本語は話せないぜ」というので、
英語のできる元インぺリア・エアフォースのファイター・パイロットだった
鎌倉権五郎景政を雇い入れる。

しかしこのビジネスがもとで、やがてジョーとトリーナの運命は共産勢力が関係する
根強い国体主義の逃亡戦犯が企むクーデター計画に巻き込まれていく。

国土地理院 1945~1950年ころの東京の航空写真
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感想

ざっくりストーリーを説明してみたが、ハードボイルドな内容だ。
スリリングなアクションシーンもある。
亡命ロシア人の働くお店というと加藤登紀子さんの親の店が思い浮かぶ。

ちなみに歌姫トリーナがキャバレー・東京ヂヨーで歌うのは
These Foolish Thingsです。ブライアン・フェリーがカバーしてます。
上記に埋め込んだYoutube再生リストの3曲目です。

あえて最初に触れておきたいのは劇中の殺傷行為はオブラートにくるんだ表現だという事です。
昨今の日本アニメの殺人シーンに対する基地外レベルの執着には全くうんざりする。
戦後、本当に殺人行為に満ちていた時代の人たちと
今の時代のお子様チックな妄想との差に改めて感慨の念を抱きます。

進撃の巨人やフェイト、ブラック・ラグーン、えすのサカエ作品、色んな精神異常の
アニメ作品があるけど、ほんと公の電波でそれらの作品を放送するのはやめてもらいたい。
ああいうのを喜ぶのは精神が成長しない障害を抱えてる人が大半なんだから、
マジでアニメが犯罪の温床だって言われても仕方ない。
そういう障害を持ってるごく一部がそういった行為を行うとしてもだ。
悪い空気感がそういう彼らを刺激していく。

それはまあ今回はこのくらいにしておこう。
この1948年くらいだと、赤狩りとか東京ローズというのは
アメリカの中ではセンセーショナルなジャンルだ。
アイバ・戸栗・ダキノが裁判にかけられる。
彼女の日本への協力行為は国家反逆罪となる。

そして、日本や日本人をJapとして扱っているような印象を受けない。
最近、カーSOSでJap Japとティムが言ってるのを聞くと悲しくなる。
主に日本の車とパーツの販売店、ジャップ・パフォーマンス・パーツの会社名がその原因だ。
店名を言う以上、必ずジャップという事になる。





もうだいぶ何年も前の話になってしまうが、MMORPG、いわゆるネトゲだけど
海外プレイヤーと英語チャットしてても日本人と話してっても、
ジャップを蔑称だとは思っていない。
本当に彼らはそういう経緯を知らない。
知識を持っていないのだ。

それが良いことか悪いことなのか分からないが少なくとも
私の前ではJAPはやめてもらいたいとこれからも言い続けたいと思います。
チャットでJAPANESE or JAPANを省略形で書くならJAPではなくJPNだ。

史実をもとにした作品なら一向にかまいませんけどね。
HBOのザ・パシフィックはそういうものの一つです。

 

映画「東京ジョー」は戦争の時代を背景に交錯する人間模様がハードに絡み合った映画だった。

今のアメリカ映画は爆発とつじつまの合わないカーチェイスと
殆ど内容のない話ばかりになってしまった 。
ハリウッド映画なんてさ、Baloon-head向け、考えずに覚えずに
分かりやすく情報は減らし、既存の記号を並べた、
音と光に反応するだけの作品しか作らないからすっかり見なくなってしまった。
子供のような精神状態のアメコミヒーローのご都合展開は
ソードアートオンラインと全く同質のものだしさ、まったく見るに値しない。

本作のキーとなる部分、國體を標榜する特高元官僚と
旧軍属がスターリンの力を借りて連合軍の日本占領を行っている
主にアメリカ軍に反旗を翻そうと考えるかどうかについて考えると、
戦前の大日本帝国も共産主義を激しく弾圧していたので
ちょっとどうかなと思う部分はある。
しかし、世の中は共通の敵がいればどんなに犬猿の仲でもくっつくのが常である。
おおむね、無理のない話でしょう。

東京ジョーは現在の映画の主流とは全然違って面白かった。
見ごたえのある作品でした。


Tokyo Joe~ザ・ベスト
ブライアン・フェリー&ロキシー・ミュージック
EMIミュージック・ジャパン
1997-05-16