アニメ、とある魔術の禁書目録III:第6話の話です。
最後の方はネタバレかもしれない。

一方通行と書いてアクセラレーターと呼ばれる少年がいる。
彼は何かとこの頃、自分を悪役だと称している。
深夜枠のアニメでは大人になっても子供のままでいいんだと主張する作品が多い昨今、
おじさんは、アクセラレーターがいれば大丈夫だなと思えてきます。

彼はかなり強い。少年漫画やアニメの世界にはそれぞれに最強が存在する。
そういったバトル物の作品の特殊能力者の中でも秀でて強い。
憧れのヒーローの一人だ。



そんな彼は成長し続けている。
私が思うところ、大人とは成長し続けるものだ。
物心がついて子供と大人の世界の一線を越えたら、
そこで大人になるという行為は終わらない。

終わりのない成長を続けないといけないのじゃないかと思います。
私は現在50歳ですが、もしあと30年生きたとして80歳になった時、
「ああ、50歳なんてまだまだ青二才だったな」と思うのじゃないかと思います。
今まで事を考えるとそう思います。



10代の頃から周りと比べられるのにはうんざりしていた。
自分は自分、「誰か」を目標にしたって備わってる能力が違うのに
追いかけたって追いつけやしない。
努力したからといって、誰でもプロ野球の選手にはなれないでそ。

「今日の自分より、明日の自分が良くなればいい」
言い訳だとか卑怯だとか、これを言ってなじられることもある。
でも、向上心というのはそういうものじゃないかと私は思う。
それにゴール地点はない。

実は私にも「悪役気取り」の覚えがある。
それは、誰かが嫌われ役を買わないと仲間うちのグループや
会社の組織がガタガタになってしまうという時に
そうしていた。
一人くらいは本心に気が付いてくれるだろ、
ドラマや小説では必ずそういう人がいるもんだ。

しかし現実は違っていた。
大人なのに子供のままの人間が多いから
そんな嫌われ役をやっているんだ。
周囲に「子供しかいない」から、気が付いてくれる人なんていやしない。
だから現実は、悪役は悪役のままで終わってしまうものだ。
ガキみたいに幼稚な言い訳を言い、知らぬ存ぜぬを貫きとおす
トラブルメーカーが結局は美味しい思いをする。

この前、某茄子さんとそんな話をしていた。
なぜ、本来社長の右腕になるべきような人物が辞めていく。
結局、彼やほかの同類の社長に近い歳の有能な部下がいない?
次々と配車係や事務方のトップや部長や専務が辞めていく。
言われた事しかできない、言われなければ何もできない人間しか残らない。
言われた事をしない場合、大抵は本来の目標の8割も目標を達成できれば上々だが、
当人は100%以上の事をやってるような錯覚をしている。
どうして組織の中間が抜けたようなアンバランスな組織になっていく。

なぜ?

そんな話だね。あるあるあるある!って、
お互いの経験談をそんな風に話し込んでいた。
理由ははっきりしてる。

大きな会社であれば定年とか人事の問題で、そんなに実感することも少ないだろう。
でも、太鼓持ちみたいなやつで人柄はいいが仕事ができない、そんな野郎が出世して
部下を混乱に陥れていく。無能だからこそポストにしがみつきたい。
だから仕事をしないで(できないから)ゴマすりに精を出し、
休みの日でも接待を怠らない。というか、一緒にいないと不安なもの同士が結びつく。
人の気持ちを読めていればさ、常にべったりくっついてる必要はない。
なにかと飲みニケーションだとか言う奴ほど、そういう傾向があるよねって話。

何をやっても知らぬ覚えてないと言い張るか、自分の絶対的な正当性を主張し、
あるいは、でも本当は良い目標があったことを認めてくれるべきだ、
過程を評価しないのは矮小な人間だと言い返してくる。
つまり、幼児が非を認めない姿と何も変わらない。

挫折を受け入れ、失敗や能力の足りなさを受け入れhuman beingは大人になっていく。

同じ大人同士ならそれを徹底的になじったりはしない。

アクセラレーターは自他ともに認める最強だった。
しかし、彼は破れて変わっていく。
トップにあってさえ、なおも精進を怠れない。
本当のトップはそれを知っているから、驕り高ぶってはいられない。
変わって行かないのはソードアートオンラインのキリト君やトニー・スタークみたいなやつだね。

 

ラストオーダーは彼にとっては過去のアヤマチそのもの。
まとわりつく逃れられない失敗のコンプレックス。
同時に彼の最強を象徴する存在でもある。

予想だにしなかった敗北と続く敗北、狂い始める運命。
傷を負い、重度の身体障害を負った彼は彼女がいなければ生きてはいけない。
張り詰めた心をいやす存在であり、生きる目的でもある。
そして男として精神の核となるマザーコンプレックスを埋めるもう一人の存在(+黄泉川)でもある。
彼女はわがままだけど、ちゃんとそれをあたえる。
庇護心をも満足させてくれる。

キャラ作りが上手いなと唸ってしまうよ。

昨今、幼女が出てきてロリコンだとかペドファイルと
結びつけて考える人も多いだろう。
しかし、それは大きな間違いだ。
今やはりの妹や幼女といったのものは
「成りたい自分」「憧れる自分の将来像」を描いたものだ。
大人だけど子供のままの男性でも女性でも
君主のように振る舞いながらも誰からも愛される
幼女である彼女たちになりたいのだ。
主な購買層の求める人物像を描いている。

アニメには色んな記号がある。
両親が出てくる作品は稀有だが、あっても大抵親は必ず子供より大きい。
中高生なら、親より背が高い方が日本人の体形の変化があった今までは多かっただろ。
何時までたっても子供の視線では親は肉体的にも大きいということ。
この頃の深夜アニメに出てくる登場人物たちは
何歳になっても親よりも背の低いままだなんて、
発育 不良 の 少年 少女 たち ばかりだよね。

購買層に合わせて、あるいは作り手が同じ類であれば購買層にマッチした作品を作れる。
幼児偏愛もまた、そういう記号だ。


ラストーダーはそういったカテゴリーの中に居ない。

ケアが無ければ衰弱する赤ん坊や幼児は生存本能から
注目されるために大声で泣いたり、可愛さをアピールする。
彼女は既にその時期は終わり、他人の面倒を見ようとし始めている。
母性や父性を既に成長させ始めている。
お互いが相手を思いやれる、相手のことを理解し互いに意思疎通を行える。
ラストオーダーは約2万の姉妹とそのように既につながっている。
その感受性と双方向の意思疎通こそがアクセラレーターとのつながりをも可能としている。
彼女は彼にとって一方通行ではない。
彼にはパートナーがラストオーダーでなければならない理由がある。
可愛い幼女を必要としているのではなく、ラストオーダーという存在が必要なのだ。
ミサカネットワークの必要性とは失った脳機能の補助ではなく、
人としての補完を暗示している。

彼女にとって彼とは「可愛い迷子」であり、愛情を注ぐべき対象だ。
その母性がラストーダーが人を魅了するところだろう。



同性の友達を作ろうとか大人になりたいとかはあまり思わない人たち。
理想の異性たちに囲まれたい願望、それだけでいいのか。
SNSごときで友人が沢山いると思い込みたい。
深夜アニメでは友達は既にいると「設定」がなされており、
恋人や自由になる奴隷が欲しい、そんなプロットばかりだ。
小学生以下に戻ってお金のことを考えず、楽しいことや
いたずらやゲームをし、本当は怖くて実社会では口にできない
「本当のお友達」を作りたいという願望にあふれている。

なりたい自分は幼女のような庇護される存在であって、
同時に恐怖心の裏返しでだれよりも暴力的でありたい。
組織の中にあるなら生殺与奪の権利を行使したい。

大人は子供に対して、怒るわけだ。
子供にとっては何で「負けるのか」は分からない。
逆説的に見れば、物語の比喩では大人には強い理由がいらない。
それがワンパンマンの強さの秘密。モブサイコ100の秘密。

禁書目録の一方通行の強さの秘密だ。

物語が比喩であるなら、そういうことだ。

そして彼女がいて、彼はどんなに強くなるのかということ。
それもまた強い理由だ。
誰かを愛する強さ、誰かが支えてくれる強さ。
もはや孤高の孤独な存在ではない。
「プライド」を有した大人の男になった。
プライドとは他者に向ける暴力や自慢といった自尊心じゃない。
己を研ぎ澄ます砥石だ。
どんなに強い奴だろうと、一人で生きていくのはとても困難なことだしね。



某茄子さんのと話しの続きを思うけど、
私は会長だろうが社長だろうが相手がガキだと思ったら引かないね。
口論になるなら論破してやる。15も年上の専務が
暴力振るうぞってバカな事言いだしても怒鳴り返すね。
勝負に勝って試合に負けるとしてもだ。

しかし、そろそろ実生活が危うすぎるので考え直さないといけないな。
これからは柔軟に生きていくんだ。。。


もはやアクセラレーターは街の雑踏の中に居て、特別な存在じゃない。
大勢の中の只の一人だ。
それが大人だ。
たった一人の特別な俺、が大勢で形作る世界の一部でしかない。

アレイスターの決めた価値基準の順位とは違う
他の誰かの価値基準からみれば彼もまた雑魚の一人でしかない。

彼はもう大人だけど、大人はゴールまで成長を続ける。
王になることはなく、自分の役割を演じて生きていく。
私たちは一方通行の階段を常に上っていく途中にいるだけでしかない。
なんでも自分の思い通りになる自分が中心の世界を夢想しているなら、大人ではない。

そして超能力のない主人公達がいて、物語は絡み合っていく。
とある魔術の禁書目録はプロットを羅列したようで原作を読むのは
私はちょっと苦手です。ただ、その話の作り方が実に上手いし
アニメ製作スタッフの脚色が上手い。
舌を巻いてしまうよ。
まったく小憎らしい作品だぜ。







TVアニメ「とある魔術の禁書目録Ⅲ」OP映像(黒崎真音/Gravitation)



Gravitation
NBCUniversal Entertainment
2018-10-06





革命前夜
ワーナー ブラザース ジャパン
2018-10-06









お前、こんな事を書いて傷つく人もいるだろ!と怒る人もいるかもしれない。
それに傷つくっていうならしっかり挫折しなさい。

大丈夫、それらの人はこんな長い長い長い文章を最後まで読み通すことはできないよ。
それがフィルターリングなんだ。
動画配信ならマスメディアと同じで、受動的姿勢で最後まで到達できる。
そして一部分だけ抜粋して、繰り返し非難をする。
国会みたいにスキャンダルを理由に貶めるというのは
古来から続く人類の世渡り術の一つだ。
でも、ヒステリーだけじゃ大勢の人を動かし続けるのは難しい。
最近、動画配信の中で私が言ったブログにはフィルターがあって、
配信にはそれがないのだから方向性を変えるというのはそういうことだ。
ツイッターでは、短文の情報発信が主体だとされる。
ある意味、マスメディアと同じだ。
間引きした情報、スローガンを発するということにしか役に立たない。
劣化情報は遠くへ広く伝わるが、同時にすぐに忘れられる。
「お前!何々って書いてたんだってな!」
って怒ってる奴さ、お前、お前自身で読めよ。
まとめサイト頼みかよ。
解釈してくれる誰かが必要で、しかも自分の意向に沿ったものしか読まない、
それが匿名掲示板だ。
せめて主語や目的語や描写を書けばいいのに、
感情の部分の怒りやバカにしたような思考の色しか著さない、
それで共感してるんだなんて意思疎通においては不完全な事だって気が付いてほしいものだよ。
はっきりものを書かずに、雰囲気で解釈してほしい、相手に都合よくとってもらって
言葉を返したり同意したりしないで、はっきり自分の思いを口にしたらどうだ?
言えないのか、ああ、如何にもものを考えているような口ぶりだが言葉がないんだな。

俺は言わせてもらうよ。
常識っていうベクトルを捻じ曲げてね。

その力は一般の人に向かうものじゃない。
アクセラレーターの力がそうであるように
垣根提督みたいな自分が一番になるために
自分の努力で結果を出すのじゃなく、
成績の良い他人を陥れる事、足を引っ張ることで
一番になろうとするようなガキに向かっていくんだよ。
麦野も人を許すことができないガキだから、
本当に1番でないことを認められないから大人になれない。

相対的に1番であればいい、そんなやつをアレイスターは1番にしない。
一番をとれる奴が1番なんだよ。
偏差値における1番である事の無意味さは
絶対不動の1番であるアクラレーターがいつも言ってるじゃないか。
そしてその強さは一個の能力が突出しているのじゃなく、
色んな側面が彼を強くしている。


たった一個の秀でた能力じゃない、
色んな大好きを詰め込んだ総合力が
他の人とは違うあなたであり、
それを個性と呼ぶのだ。
その個性が本当の強さなんだよ。


俺の言葉は世の中を変えないが、
ここまで読んできたあなたが世の中を変える。
そのように作用するのが俺の異能の力だ。


楽曲リンクの前後のチャプターで同じなの、その傷つく誰かさんにはわかるだろうか。
購入したこの2曲の歌詞の意味を噛み締めているところです。
っま、私は彼に自分を重ねて見た、そういう話だよ。